秋田・出羽の国の最後の小正月行事は、わがふるさと「太田の火祭り」です。
厳しかった長い冬・・・・そして待ちに待った春を願う、ささやかな小正月行事の数々は人々の楽しみでもあり、自然を畏敬しさまざまな神様をおまいりする、地域の大切な行事でした。
水神様の「横手のかまくら」から始まり、最後は火の神様の「太田の火祭り」でこの冬は過ぎ去っていきます。
古代の東北の要衝・大仙市仙北町の「払田の柵」、そして中世、平安時代の藤原文化の礎を築いた横手市金沢の「金沢の柵」など、私たちのふるさとには全国に誇れるものがたくさんあります。
そんな私達の「出羽の国」の小正月の行事の多さは、全国でも珍しいそうです。それだけ厳しい長い冬だからでしょう。
二人で、いろいろ私たちを守って頂いた「お守り」などを、火祭りの「てんぴつ」で焼いて頂き、これからのみんなの幸せを祈って来ました。
いよいよ・・・・・待ちに待った春がやって来ます。
飯塚 雅幸・藤間 知枝